山岡町釜屋・見返り桜

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見返り桜

山岡町釜屋の枝垂れ桜・見返り桜


漆黒の暗闇にピンクに輝くしだれ桜。
恵那市山岡町釜屋(旧:恵那郡山岡町)の見返り桜です。
満開の頃にはライトアップされ、まるで花の滝のようです。
本来、この花の色は「白」なのです。しかし、昨年に白色のライトで照らしたところ、写真撮影すると暗闇に真っ白 の姿がなにやら無気味で、今年からライトに薄いピンクのフィルターを被せたそうです。
この山岡町のしだれ桜は「釜屋の枝垂れ桜」と呼ばれていましたがちょっとした理由があり 見返り桜 現在は「見返り桜」と呼ばれています。
その理由とは?

山岡町釜屋の枝垂れ桜が「見返り桜」と呼ばれる理由


恵那市と合併する前は、山岡町の桜として 保存のための予算もつき, 地元の方々が充分な保護活動をしてきました。
しかし、恵那市と合併する事により予算確保が難しくなり、何とかしなくてはと考えだしたのが桜に名前をつける事と 満開時のライトアップだそうです。

恵那市は、周辺の恵那郡との合併により、多くの観光地を抱える事となりました。
桜ひとつをとっても、恵那峡・さざなみ公園の桜、土々ヶ根のしだれ桜、新田の桜(上矢作町)、奥矢作湖畔の桜並木 (串原)、 遠山桜(明智)、ひよもの桜(串原)などがあり、予算配分は広範囲となります。
このため、見返り桜のライトアップは知名度を上げて予算がつきやすいようにとの、地元の方々の苦肉の策だったのです。

新田の桜

新田の桜


新田の桜は、樹齢が450年と推定されています。
昭和51年に恵那郡上矢作町教育委員会から、天然記念物の指定を受けていましたが、 恵那市との合併により、現在は恵那市の天然記念物に指定されています。
熊谷さんの広大な敷地は桜の花に埋もれています。
たまたま、下から歩いてきた二人連れのお婆さんと話しをしていたところ、やけに新田の桜に詳しいので確かめたところ熊谷さんそのもの でした。嫁がれた当時の新田の桜はもう少し樹高があり、山のような姿だったそうです。
残念なことに伊勢湾台風の 影響により、新田の桜は途中から折れてしまったそうですが、それでも立派な姿をしています。
今年は春先の霜の影響により、花芽が縮んでしまいいつもより花の数が少なかったそうです。
敷地があまりにも広いので何坪ですかとお伺いしたところ、「坪数で計った事はないな」との事でした。
おそらくは一町 はあると思います。
今は一人で生活をしてみえるため、田んぼや畑の手入れもままならないそうですが、 若い頃の春先は、田んぼや、養蚕の仕事で忙しく桜の花を見る暇も無く、しみじみと新田の桜を見るようになったのはここ最近 の事だそうです。
私のお婆さんもそうだったのですが、明治、大正生まれの世代は本当に働き者でした。

株分された新田の桜

株分された新田の桜


左の写真は新田の桜の子孫になります。
同じ上矢作町内の山間に咲く一本桜ですが、熊谷さんの生家の田んぼに株分けされ植えられたものです。
樹齢は50年ほど。いずれ時がたてば新田の桜に劣らない立派な一本桜になるでしょう。

東濃地方の桜開花情報


PS:山岡の見返り桜は、東濃地方での桜の開花時期としては、遅い頃に分類されます。
周辺の桜を見て回りましたが、期待していたひよもの枝垂れ桜(串原)は花が落ち、土々ヶ根の枝垂れ桜(恵那市・恵那農高近く)もほとんど花が落ちており、上矢作ダム湖畔の桜並木は既に葉桜となり、 阿木川ダム湖畔や、笠置ダム湖畔の桜も葉桜でした。
東濃地方の桜開花の目安としては次のようになります。
■名古屋市内の桜が満開後ほぼ4〜5日後に東濃地方西部地域で満開を迎える。
■多治見、土岐、瑞浪市内の桜の開花後2日程遅れて恵那市中心部の桜が開花
■笠置ダム・矢作ダム湖畔→土々ヶ根の枝垂れ桜→ひよもの枝垂れ桜→新田の桜→見返り桜
おおよそこのような順序ではないかと・・・ここ最近の調査結果です。