牛や馬の放牧が始まるのは6月から。
一頭あたり一日250円の費用で、10月まで牧場を利用できます。
5月中旬のちょっとした晴れ間に、牧場に咲くスモモの花を見ようと、一ノ瀬牧場に出掛けてみました。
乗鞍高原は、五月の連休も過ぎて観光客もまばらです。牧場がある、一ノ瀬園地には、私と同様に、スモモの花を撮影にきたアマチュアカメラマンや、水彩道具片手の
絵描きの人達が目立ちます。
時期的には盛期から1週間ほど遅いようですが、園内にはまだ桜もチラホラ咲いています。
五月上旬の桜の盛期には、さぞかし美しい事だったと思います。
乗鞍高原は、乗鞍岳から流れ出た溶岩で形成された溶岩台地です。
標高は1500メートルほど、冬はスキー、夏はキャンプ、秋には紅葉と年間を通じて観光客を楽しませてくれます。
高原を覆い尽くすのが白樺の林、ちょっと遅めの春に芽吹きも終わりを迎えるところ。
白樺の白い肌と、芽を出したばかりの淡い緑の葉がとても綺麗です。
一ノ瀬牧場は、乗鞍高原の白樺林を切り開いて造られました。
広さはおよそ250f。最盛期には、牛や馬が280頭ほど
放牧されていたそうです。現在は6月〜10月に牛と馬が放牧されています。
一ノ瀬牧場は、明治45年頃から牧場として利用されていました。
当時は、荷物運搬用の和牛が中心だったそうです。
牧場を整備するにつれ、乳牛が増え、戦後の経済建て直しの頃は、国や県の奨励を受けて大きく発展しました。
その後、地元である大野川区の乳牛飼育も衰退してしまい、放牧利用数は減少しましたが、現在も県内の牛や馬を預かって放牧を行なっているそうです。
気軽に牛や馬と触れ合う事が出来る、観光牧場としての価値が高いものになっています。
一ノ瀬牧場には牛舎も無く、放牧された牛や馬は、夜はどうするのか疑問に思い、長野県畜産課に問い合わせしたところ、
農政部園芸畜産課畜産経営係 市川さんから、「屋外で勝手に寝ます」とご回答いただきました。その他、一ノ瀬牧場の歴史など、あれこれ教えていただき
ありがとうございました。
戦後の最盛期の放牧地は、一面の草原だったそうです。放牧地に生えるスモモの花は、牛の放牧頭数が減少した結果だそうです。
たしかに、放牧地にはヤマザクラやスモモ、白樺のなどの幼木が目立ちます。
おそらく、ここ20年以内に芽を出して育ったという感じです。
写真の場所も一面の牧草地帯であったところです。いまは高さ2メートルほどのスモモが花を咲かせています。
一ノ瀬牧場は一ノ瀬園地とも言われ、全域が立ち入り可能となっています。
広い草原地帯で、牧歌的な景色が魅力です。
また、一ノ瀬牧場の楽しみとして、美しい白樺林と、あちこちに咲く草花があります。
4月下旬〜5月中旬:ミズバショウ
5月中旬〜下旬:スモモの花
5月下旬〜6月上旬:コナシの花
5月下旬〜6月上旬:ミツガシワ
6月中旬〜6月下旬:レンゲツツジ
6月中旬〜7月上旬:キンポウゲ
7月:ホタルブクロ・ヤマオダマキ
8月:コオニユリ
8月中旬〜9月上旬:そばの花(乗鞍高原)
6月になれば、草も伸びて牧場内は緑がいっぱいになります。園地の散策にはトレッキングがお勧めです。
高原内を流れる伊那川は緩やかで、最近では見ることも出来ない、まったく手が加えられてない自然の川です。
川幅は2メートルと小さな川ですが、何も手を加えない川が、
こんなにも美しいのかと感嘆してしまいます。
私には、この川を見るだけでも大きな価値があります。
伊那川沿いには、歩きやすいようにコルクを敷き詰めた木道が整備されています。
また、乗鞍高原では自転車のレンタルも出来、自転車で園内を散策する事も一つの楽しみ方でしょう。
レンタサイクルは、乗鞍高原内のアチコチに看板があります。料金は概ね一日2000円ほどです。
地図をたよりに、散策するのも楽しいものです。
お勧めのスポットは、乗鞍高原温泉から、奈川方面を目指して、乗鞍高原スーパー林道に入り、
峠から見る乗鞍岳です。どんなに腕が悪くても、素晴らしい写真が撮影できると思います。
乗鞍観光アソシエーション公式サイト